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[3895]結露が凍結!

質問者:鮫島 / 最新の回答・ご意見者:福地 脩悦 / 回答・ご意見数:5件
カテゴリ:結露と換気の問題 / 2011年12月22日 12:35

一戸建て住宅の冬期間の窓の結露と凍結に悩んでおり、ご相談させていただきたく、初投稿いたします。

住宅所在地は北海道・富良野。2004年秋に新築した木造2階建ての注文住宅に家族3人で居住。北海道の標準的な仕様にて道内ハウスメーカーが施工したもので、暖房は灯油式セントラルヒーティング。

症状は以下のようなものです。




新築当初は特に気にならない程度だった窓の結露が、4〜5年経過した頃から急にひどくなった。

1階、2階の全室の窓が、開閉式、引き違い、はめ殺し等の形式を問わず同様に結露する。

ガラス部分だけではなく、その周りの樹脂の枠の部分と家本体側の樹脂枠部分にまでびっしりと水滴がつく。

垂れた水滴が水溜りを作るため、窓の下側木部が腐ってきてしまい、悪臭がするようになった。

2011年冬に入って結露の水量が増加。更に、ドア型の開閉式窓のガラス部分下部と、樹脂枠部分にぐるりと分厚い氷が張るようになった。毎朝氷をアイスピックでガリガリ割って剥がしてから、5〜6枚ほどのタオルを次々使い、バケツに水を絞りながら家中の窓を拭いて歩く。バケツには、あっという間に相当な量の水が溜まってしまう。

洗濯物や観葉植物の量が多いなど、他の家庭と比べて湿気が多くなるような生活習慣があるとは考えにくい。毎年冬、室内各所で気温、室温を計測してみているが、常に全室気温は20℃、湿度は40%前後でほぼ一定している。




この家を建てる前には、旭川で、今の家とほぼ同じような仕様条件の、道内ハウスメーカー施工の新築一戸建てに10年程住んでいました。そちらの家でも確かに窓の結露はあり、窓拭きは冬の朝の日課ではありましたが、「室内外の寒暖の差が激しい北国では当然のこと」と思える程度のもので特に気になった事はありませんでした。

ところが、今度の家では結露の仕方が尋常ではない上、「今どきの北海道の家の室内で氷が張る」という異様な現象まで加わってしまいました。また、一般的には、木材の湿気が多い新築当初の方が結露し易いと聞きますが、我が家の場合は逆に新築当初ほとんど気にならなかった結露の症状が4〜5年目から急に悪化したため、サッシや断熱材の性能が早くも落ちてしまったのではないかと大変心配が募っています。灯油の消費量が前の家より多くなったのも、それが原因で暖房効率が悪いためではないかと疑ってしまいます。

このような現象の原因はどのような事が考えられ、どのような対策をとれば良いのでしょうか。アドバイスをいただければ幸いです。よろしくお願いします。

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これまでの回答・ご意見数5

アドバイザーからの回答

アドバイザー  相談者
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福地 脩悦

株式会社 福地建装 / HQ住宅研究所 ファース本部
2011年12月25日 13:30

所在地:北海道北斗市中野通324
URL:http://www.fas-21.com/
PR:「家は創り上げ、育て続ける…

気温20℃、湿度40%の時の露点温度(結露が始まる温度)6℃以下です。
つまり6℃以下の部分は結露状態になると云う事です。
その結露部分が外気温度が氷点下10℃にもなると、窓の下部に生じた結露が凍りつく事は物理的にも在り得ます。

樹脂サッシと云えども、写真に移ったコーナー部分の内部は、アルミなどの金属補強材が入っており、その部分だけなら室内でも凍ってしまう場合があります。

本件の温度と湿度は、理想的な環境を保持しているようです。
対策としてサッシ部分を冷やさない工夫が出来れば良策です。
部屋の暖気を窓に当てるなどの対策もありますが、コールドドラフトや暖房費用の増大などとは、現実として避けられない事象とも云えます。

換気量と結露は、大いに関係するのでするのですが気密性能も大きな要素となります。本件は、根本的な家の性能に幾つかの要因があるのではないでしょうか。
第1種換気、第3種換気の特性だけで評価する事は難しいと思います。

※アドバイザー以外の一般ユーザーからのご意見

一般ユーザー  相談者
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クラビア

所在地:新潟県
2011年12月22日 17:13

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

写真からの推測に過ぎませんが,樹脂サッシのゴムパッキンが痛んできていないでしょうか。
年数から考えて劣化するにはまだ早いようには思いますが,パッキンの気密性が少し気になりました。
もしかして,第三種換気をされているようでしたら,微妙な隙間から冷気が入り,それで凍結する可能性もあるかなと思いました。
間違っていたらすみません。
あと,最近の同様の質問にもありましが,念の為,換気システムがきちんと機能しているかどうかを確認されるといいように思います。
フィルターのメンテナンスは大丈夫ですよね。
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鮫島

所在地:北海道
2011年12月23日 11:09

早速のご回答ありがとうございます。

ご指摘いただいたゴムパッキンですが、新築後4年目頃から、窓を閉めるときの「密封感」とでもいうような弾力のある手ごたえが弱ってきたような感じがしており、心配していました。角の辺りは、見た目にも隙間が開いているよううで、実際その辺りに手をかざしてみると、微かにすうっとした冷気を感じます。パッキンだけでなく、ガラス部分と樹脂枠の隙間をうめているゴムも同様に全体に痛んできていると感じていましたが、こんなに早く劣化することってあるのでしょうか。

我が家の換気システムについてですが、トイレ、洗面所にはセンサー付換気扇、各居室に換気口があるタイプのものです。設計図書にも「第三種換気」と記載されおり、そのように説明を受けたと記憶しているのですが、これが「第三種換気」というシステムであるとの認識で良いのでしょうか。

換気システムの機能については、早速チェックしてみようと思います。フィルターは時々掃除してはいたのですが、十分ではなかったかもしれません。ちょうど大掃除の季節でもあるので、この際しっかりとメンテナンスしたいと思います。

また、第三種換気というシステムそのものについてですが、凍結という現象につながるような、冷気の流入を起こす可能性があるものなのでしょうか。

これは素人の考えで、結露や凍結の件とは関係ない問題なのかもしれませんが・・・・・・実は、我が家の換気システムについては、新築当初から色々と疑念を感じさせる現象があって困っていました。雪の日にトイレに入ると、換気扇から雪が降り注いできたり、窓の全く無いトイレに石油ボイラーの排気が充満していたり、各部屋についている換気口からは、あまりに冷たい空気が入ってくるため、冬の間はどうしても開けておけない部屋があったり(ここ数年は結露対策と思い我慢して全部開いてありますが、家中すきま風が吹いているような感じでものすごく寒いです)・・・。

以前の旭川の家では何の問題も感じることなく暖かくのほほんと過ごせていたのに、ほとんど変わらない条件の今度の家では、この結露の問題以外にもあまりに多くの大小トラブルが続いており、素人なりに一生懸命勉強して取り組んだつもりでも、家作りって本当に難しいものなのだなと実感しています。

愚痴っぽくなってしまいすみません・・・・・・。
myph

クラビア

所在地:新潟県
2011年12月23日 15:23

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

もしかすると私の推測が当たっていたかもしれませんね。
ゴムパッキンがどの程度で劣化するかは良く分かりませんが,10年も経つとかなり酷くなるケースが多いように思います。
そして厳しい気候の場合は4,5年でダメになることもあるかもしれませんね。
それでこれは消耗品と割り切って,交換するのが間違いないと思います。
住宅メーカーに交換を依頼してもいいと思いますし,窓のメーカーが分かれば,直接相談してもいいように思います。
写真からは,恐らく,ある大手メーカーの窓のように見えましたので交換部品として用意があると思います。
サッシ本体やペアガラスの劣化の可能性はかなり少ないと思いますので,パッキンを交換すると性能は戻るでしょう。
第三種換気は排気を機械で行って,屋内を負圧にして,各部屋の自然給気口から新鮮な空気を入れるというシステムです。
それで,窓の気密性が落ちると,そこから常時,冷気が入ってきて,写真のように凍結することもあり得ると思います。
また,給気口の下が寒くなるのもこの方式の欠点となります。
それで,これは元々はスウェーデンで普及した方法なのですが,給気口の下には,冷気を防ぐ為,パネルヒーターをセットで施工するのが本来の使い方でした。
鮫島様のお宅はセントラルヒーティングということで,率直に申し上げれば,換気システムとのマッチングに問題があったかもしれませんね。
それで,改善策としては,換気能力の面ではあまり積極的にお薦めしたくはないのですが,一つの方法として,以下のやり方が考えられます。
1:まず第三種換気をやめる
排気の為のファンが常時回っていると思いますので,それを何らかの方法で止めてしまいます。
専用のブレーカーがあるようでしたら,それを下げると止まると思います。
もしかすると電気工事士に配線を切ってもらう必要があるかもしれません。
また,排気口はグラスウールかぼろ布のようなものでふさいでしまってもいいと思います。
2:1のようにすると,各自然給気口からは外気が入って来なくなると思いますので,給気口のガラリを外して,そこに,同時給排の熱交換型の換気扇を設置します。
大手電気メーカーから各種の物が市販されていますので,電気工事店に相談してみて下さい。
熱交換率の高い物であれば,冷気に苦しめられる点ではかなりの改善が見られると思います。
また,これは風の流れにも影響されますが,もしかすると石油ボイラーの悪臭の問題も解決するかもしれません。
加えて,トイレのセンサー付き換気扇は,シャッター付きの物がお薦めです。
(もしかすると最初からそうなっているかもしれませんが。)
本来は熱交換型の集中ダクト方式の第一種換気システムとセントラルヒーティングを組み合わせると一番いいのですが,今からこの工事を行うのはかなり難しいので,先の方法をお薦めしました。
換気システムの施工に慣れた電気工事店に,この方法を相談されてみて下さい。
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鮫島

所在地:北海道
2011年12月24日 16:30

度々すみません・・・。

とても勉強になります。「どのような換気システムを採用するか」ということだけでもこんなにいろいろと考慮すべき点があるのですね。

まずは、とりあえずゴムパッキンの交換からやってみようと思います。年末になってしまい、メーカーなどもすぐに対応してもらえるかどうかわかりませんが、なるべく早く相談して、試してみたいと思っています。

換気システムのことについても、アドバイスしていただいた事を参考に、早速検討してみたいと思います。

色々と詳しく教えていただき、ありがとうございます。

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Korokoro

所在地:北海道
2011年12月24日 12:11

URL:
家づくりの想い:

換気についてですが、我が家も第3種換気で、換気口からの冷気に悩まされましたが、
果物のクッション材を換気口内部に詰めることによって、
空気の流れを複雑にし、室内の暖かい空気が逃げるのを遅くらせ、
浸入する冷たい空気を暖めることができました。
換気口から進入してくる冷気が驚くほど少なくなります。

よく聞く話ですが、「第1種換気システムの家は寒い」ということです。
高断熱高機密の家でも空気の流れが体感温度を下げるようで、暖房温度を上げなければならず、「維持費がかかるので切っている」という方もいました。
第1種換気が最良とは言えないと思います。

また、換気口全部に熱交換換気扇をつけるのは費用がかかりすぎます。

まずは、試してみてはいかがでしょうか。
それと、トイレの換気扇は継続運転してみてください、ボイラの排気の臭いは入らないと思います。
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鮫島

所在地:北海道
2011年12月24日 16:56

アドバイスありがとうございます。

果物のクッション材!すごいアイデアですね。早速ためしてみたいと思います。

北国の家では、暖かさを保ちつつ適切に換気行うという事が本当に難しい課題なんですね。一般家庭で費用がかさむ事はなかなかきびしいですし・・・。

トイレの換気扇は、センサー式で人の気配が無くなると切れるように設定してありました。なるほど、継続運転していれば排気が充満してしまうような事は無くなるはずですよね。

少しでも快適なマイホームになるよう、できることからどんどん試してみたいと思います。
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クラビア

所在地:新潟県
2011年12月24日 16:50

URL:
家づくりの想い:人に優しい家・ふところに優

コロコロさんの方式は,自然給気口に詰め物をして,給気量を制限して,コールドドラフトを緩和させようということだと思います。
よく,団地で法律で定められた自然給気口に詰め物をする人がいますが,あれと似ていますね。
換気量を無視するのであれば,現実的な方法かもしれません。
同時給排の換気扇も換気量はあまり保証できない面がありますので,これもあまり褒めたものではありませんが。
本来は,室内空間はWHOの基準に則って,二酸化炭素濃度を1000PPM以下にしたいという願いがあり,それを確保するためには,各部屋の自然給気口からは一時間当たり,25立米からできれは30立米の給気を行うことが望まれています。
しかし,寒冷地ではこれがコールドドラフトの原因となり,寒冷地ではこれをふさいでしまう人は結構多いようです。
第一種換気が寒くなるというのは初耳でした。
それは熱交換がないタイプのことでしょうかね。
最近は熱交換率が90%以上のものも各種出てきています。
これですと,例えば,室内が20℃で屋外が0℃の場合,熱交換をして外気を導入すると,0℃の外気が18℃まで暖められて入ってきますので,換気が原因で寒さを感じることは,まずないと思います。
第一種換気が寒いというのは,そのお宅の断熱性や気密性に問題があるのかもしれません。
住宅先進国のヨーロッパでも,色々なタイプの換気システムが入れ代わり登場しましたが,最新の物としては,集中ダクト方式の熱交換タイプの第一種換気システムが標準になりつつあります。
人間の健康とエコを同時に考えると,十分な換気量を確保しつつ,なおかつ熱損失の少ないものになるということだと思います。
もっとも,法律では家の気積に対しての換気量という決まりになっていますが,中に暮らす人の人数が少なければ,換気量を大幅に絞って暮らすのも現実的だと思います。
極端に言えば,人が暮らしていなければ,換気量がゼロでも当面は問題ないわけです。
なお,参考まで,人間一人に対しては一時間当たり,30立米の新鮮な外気が望まれています。
これを確実に確保できれば,室内の二酸化炭素濃度を1000PPM程度に押さえることができます。
しかし,現実に測定してみると,高々住宅では2000PPMを越えていることもよくあります。
もっとも,これで健康被害が出ているという報告はあまり聞きませんが,玄関に入るなり臭い家は多いですね。